3.厳選・魅力的な海外ファンド


海外には魅力的なファンドがたくさんあり、逆に選ぶのが困るほどです。ここではその中でも代表的な信頼できる優秀なファンドをご紹介します。

まとまった資金があれば一括投資


マン・インベストメンツ 
■英国の大手ヘッジファンドで世界有数のオルタナティブ(代替投資)運用会社が運用する。日本でも有名な人気ファンド。 
マン・インベストメンツはマン・グループの完全子会社。設立は1987年。拠点はロンドンで運用資産総額は200億ドルを超える。持ち株会社であるマン・グループは、ロンドン証券取引所に上場。現在はFTSE100の銘柄にも採用されている。

旗艦ファンドは「マンAHLダイバーシファイド」。1990年末から20年以上の運用実績を持つ「長寿運用プログラム」。マネージド・フューチャーズと呼ばれるヘッジファンド投資戦略手法として進化してきた。マネージド・フューチャーズ戦略の歴史は古く、1949年に米国で誕生したが、2002年以降急速に運用資産が増加している。

トレンドフォロー型の売買モデルを採用。広範な金融商品を対象に、コンピューターで値動きの方向性を解析し、相場の上げ・下げを問わず収益を狙う。価格トレンドをいち早く見つけ、その動きに乗るのと同時に、一時的な変動に左右されず、長期トレンドの最後までついていく。

強固なリサーチ能力によるシステム運用を通じて、市場トレンドや価格の非対称性を補足し、統計学や金融工学、数学、物理学などの博士号を有する60名以上のプロが収益機会を追求。金融工学の分野では英オックスフォード大学との共同研究体制をとっており、最先端の金融技術がコンピュータープログラムに反映される。

「金融市場の混乱期に強い」のが特徴。1997年のアジア金融危機、98年のロシア危機やLTCM破綻、2000年のITバブル崩壊や01年の米国同時多発テロ、そして07年から08年の世界金融危機と世界の株式相場が大きく下げる中で、いずれもプラスのリターンをあげてきた。ただし、1992年、94年、99年、2004年は年間上昇率が2%前後にとどまっており、毎年、大幅に上昇し続けるわけではない。

08年には世界の株式市場が暴落する中、「マンAHLダイバーシファイド」は約12%上昇した。市場の混乱期には、一般的にさまざまな資産で鮮明な価格トレンドが現れることが多く、その結果、同ファンドにとっては良好な投資環境となりやすい。設定来の運用成績は、年率換算で平均17.6%。「マンAHLダイバーシファイド」の長期の値動きと株式や債券の値動きとの連動性(相関係数)は低く、資産の分散投資効果が大きい。

運用対象は金融・通貨・金利先物及び商品先物で、投資対象資産は合計150品目以上に及ぶ。投資比率は金融先物が7割、商品先物が3割程度。その存在が大きいため、自ら仕掛けて市場を有利に展開できるほどの力を持つ。最近では炭素排出権取引などにも投資対象を拡大。

コンピューターが出す診断結果をもとに、トレーダーが売買執行を行う。トレーダー業務は1日3交代のシフト勤務で、24時間取引体制を敷いている。世界の証券会社や銀行など80社以上とのネットワークを構築。電子取引も多用し、売買執行コストの最小化に最大限の注意を払う。

オフショア市場で運用されているため、運用益には税金がかからない。マン・インベストメンツに選ばれし代理店のみ同社のファンドを扱うという、徹底したプライドの高さも投資家たちの心理をくすぐる。 



 ☆ウィントン
■ウィントン社(ウィントン・キャピタル・マネジメント・リミテッド)は225億ドル超の運用資産残高を有する、世界最大のコモディティ・トレーディング・アドバイザー(CTA)。旗艦ファンドは過去の実績が非常に良く、マネージド・フューチャーズ戦略を極めたファンド。 
ウィントン社の旗艦ファンドは「ウィントン・フューチャーズ・ファンド」。マネージド・フューチャーズ戦略をとり、世界の先物市場、オプション、現物株式及びCFD(差金決済取引)を主な投資対象として、複利での成長を通じた長期的な資産価値の増加を目標としている。



世界各国100以上の市場を通じてシステム運用を行う。トレンドフォロー戦略をとり、相場のトレンドを追いかけて収益を追求し、先物の買いだけでなく、売りも活用するので、相場の上げ局面と下げ局面どちらの相場でも収益を狙えるのが魅力。伝統的資産である株式や債券の値動きと相関係数が低く、リスク分散効果が期待できる。



「ウィントン・フューチャーズ・ファンド」の1997年の設定以来の累積収益率は701%、年間収益率は16.9%。世界的規模の経済危機を乗り切り、見事なパフォーマンスを残している。



統計分析に基づくアルゴリズムを用いた、高度な分散取引システムを採用。運用システムは、特定市場における有利な取引条件や資産価値の上昇に依存しないように設計されており、リスク管理手法は現在も継続的に改善され続けている。

ウィントン社の設立は1997年2月。会長として約200名の従業員(内約100名は研究員)を率いるのは、運用の〝天才〟の名をほしいままにするデイビッド・ウィントン・ハーディング氏。

同氏は1982年にケンブリッジ大学の自然科学理論物理学科を首席で卒業。1987年にマネージド・フューチャーズ・ファンドのAHL社を共同設立。1997年に優れた運用システムを構築するために、応用統計学などを用いた研究開発を重視するウィントン社を設立した。

研究員は博士・修士号取得者で構成される専任研究開発チームに所属。その専門分野は「オペレーション研究」「統計学」「気候学」「保険数理学」「天体物理学」「金融工学」「神経言語学」「機械学習」の博士号・修士号と実に多彩。また、ロンドン、オックスフォード、香港に、リサーチに特化した研究施設を保有している。

この研究チームが開発したのが、「システマティック取引」というもの。「運用者の判断に依存することなく、客観的に将来発生する可能性のある事象と発生確率を計算。幅広い投資対象の長期にわたる情報を統計的に分析し、将来発生しうるトレンドと、その発生確率をもとに運用する」というものだ。多彩な分野の研究者を抱えてこそ、初めて可能な運用手法と言える。

また、日本の投資家からみれば、円建て投資ができるのも魅力。為替リスクを運用者側に転嫁できるので、為替の影響を受けずにファンドの本来のリスク・リターンを享受できる。 


積立投資も優れた商品設計


 ☆ハンサード
■世界中の厳選された100本以上の優良ファンドから、安い手数料で好みのファンドを何本でも購入できる、海外積立投資の中では最もコストパフォーマンが良いファンド。 
ハンサード(ハンサード・インターナショナル・リミテッド)は、1970年に英国で設立された、40年以上の歴史を誇る投資会社。グループのホールディングカンパニーであるハンサード・グローバルPlcは、2006年にロンドン証券取引所に上場。07年よりFTSE250銘柄に採用されている。

旗艦ファンドの「アスパイア」は世界中の厳選された100本以上の優良ファンドの中から、自分の投資目的に応じたリスク度合いのファンドを何本でも購入することができる。最低投資単位は月々150ポンド(約2万円)。増額は50ポンド(約6500円)単位。

24か月の初期ユニット期間経過後に積立てた分は、自由に現金に戻せる。クレジットカード決済、銀行引き落とし、いずれも可能。初期コストはかかるが、国内投資信託より信託報酬等の維持手数料が安いのが魅力。

積立投資の魅力は〝ドルコスト平均法〟を味方につけ、金融危機などの下げ相場にコストを安く大量に買うことで、買い付け平均コストを大幅に下げることができる点。仮に相場が投資を始めたときよりも値下がりしても、相場の動き次第では利益をあげることができる。またこれを20年、30年と続けることで、複利運用の効果により資産を大きく成長させることができる。

ヘッジファンドというと富裕層相手のイメージが強いが、このプランはサラリーマンでも手の届く金額から始めることができる。投資開始時にまとまった金額のお金も必要ない。公的年金に対する不信感が強い日本にとっては、自分年金を構築するに当たって格好の投資商品。 



フレンズプロビデント 
■世界中から厳選した約200本の優良ファンドの中から10本まで選択投資できる、日本でもよく知られている設計が自由に変更できる積立型ファンド。 
フレンズプロビデントグループは、1832年設立の英国トップランキングの保険会社で、世界的にも認められているグローバルカンパニー。約200億米ドルの資産を世界各国の市場で運用。国際的な格付け機関から高い評価を得ており、S&PがA+、ムーディーズがA2の高格付けを付与。英ロンドン証券取引所の、FTSE100銘柄に採用されている。

傘下のフレンズプロビデント・インターナショナルは、資産運用の専門会社として25年以上の実績をもつ。英国のガンジー諸島と、マン島に本部をもち、香港、シンガポールとドバイにもオフィスを構える。

フレンズプロビデントの旗艦ファンド「プレミア」は、フレンズプロビデントが世界中から厳選した約200本の優良ファンドの中から10本まで選択投資できる積立型商品。最低投資額は500米ドル(約4万円)からで、積立期間は10年~25年。最長2年の初期積立期間経過後は、積立金額の増額、減額、引き出し、積み立て中止が可能で、設計がフレクシブル。

「自分年金」としてリタイア後に備えた海外積立投資ができるのはもちろん、たとえば月々100万円ずつ積み立て、短期間に海外の金融機関に資産を移動することも可能。移動完了後は積み立てをやめ、あとは運用だけをしてもらうというような使い方もできる。

なお注意点として、プレミアには「香港101型」と「CR型」があり、前者は保険商品なので、日本人が購入するのは違法(保険業法第186条2項)。この場合、販売した側の業者ではなく、投資家が罰せられる可能性もあるので注意が必要。「CR型」はフレンズプロビデントが日本人向けに作成した非保険型の商品。 


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